あなたのお子さまは、今までどんなふうに英語を?
ターニングポイントかも知れません

10 DOs & 10 DON'Tsもどうぞ

保護者さま、あなたのお子さまは、今までどんなふうに英語に触れたり学んだりしてこられましたか?
乳幼児の頃からご自宅で?ちょっと高価な視聴覚教材セットを使って遊んだり歌ったり?でしょうか。英会話スクールに通ってネイティブスピーカーのグループクラスでダンスしたりゲームをしたり?してでしょうか。地域の児童英語教室でしょうか?オンライン英会話もありますね。低学年から英語の授業がある学園に通われているかも知れません。また、早期英語教育は特に受けず小3の外国語活動で数や色の英語からスタートするケースだってありますね。どの場合も「英語って楽しい!」とお子さまが感じていらしたらそれはとてもすてき!なことです。

最初のうちは「英語のゲームが楽しいから」などの外的な動機から興味が芽生えスクール通いなどが続くものです。本物の英語音が飛び交う学習環境である限り、しばらくはそれでOKだと思います。大人には想像できないくらいの鋭いアンテナで言語ををいろんな角度からとらえて、ぐんぐん吸収して覚えていく力に任せたらよいと思います。

でも、その後、小学校高学年で英検取得の必要性が増すまでに、あるいは、中学生になるまでに、文字や文法の学習の導入に成功していない場合は要注意です。

楽しいはず、得意なはずの英語が、中学で(つい数年前までは一般的には英語は中学校からでしたね)一科目となり評価され始めることになったとたんに色褪せてしまうことがあります。会話ではなんとかなっていたのに、文法ではマルをもらえない。例えば、be動詞と一般動詞原形を混在させてしまうなどの癖が抜けないのが原因だったりします。中間テストで高得点が取れたと思ってホクホクしていたのに戻ってきた解答用紙のペケの多さと得点の低さに落ち込む。スペリングエラーの続出が原因だったりします。愛と憎しみは背中合わせ。大好きだった英語が大嫌いになることもあるのです。

指導観点からですが、児童期のどこかで、「英語の意味がはっきりわかるのが楽しいから」「聞くのも話すも、読むのも書くも、英語まるごとできるようになりたいから」などの内的動機づけに成功することがとても大切です。ハードにインテンシブに英語を進めていく中高一貫校に進むならそれはなおさらのこと!優れた指導法も学習法もいろいろあると思いますが、あうらうENGLISH視点のDO's and DON'Tsもご参考になさってください。

10 DOs & 10 DON'Ts

中高一貫校に進む前にやっておきたい10のこと

  • 英語とのゆったりとした楽しい出会いの後「なんとなく楽しい」から「はっきりわかるから楽しい」英語にグレードアップする。抽象的思考能力が発達すると言われている9~10歳から構文学習 / 文法学習を導入し始める。
  • 正しい英語音を聞きとれ自分も発音できるように発声の段階から専門性の高い指導者から習う。
  • 発音記号とその音を覚える。聞き分けられるように / 記号を音声化できるように / 記号を書けるように。
  • 小学生向けに作られた教科書ではなく語彙も文法も充実した上質な英語総合教科書を使う。ただし、小学生に親しめる内容であること。
  • 生き生きした英語が収録されている音源を持つ教科書を使う。こどもの声も大人の声もほぼナチュラルスピードで収録されていて、モデルスピカーの英語はスタンダードなアメリカ英語とイギリス英語であることを推奨。
  • 正しい英語音と文字と意味を三位一体としてとらえた後、日本語を介さずにくりかえし聞き発音し音読する。単語単位/文単位/文章単位で。
  • 音読をくりかえした結果覚えてしまうことを知る。『おふろでリラックスしてたら英語が出てきてしまった♬』的な体験を楽しむ。ストーリーやスピーチの暗唱とプレゼンテーション体験までできるとベスト。
  • シャドーイング開始の適期を専門性の高い指導者に判断してもらい正しい方法で始める。徐々にスキルを身につける。
  • 英検に合格する。日頃の英語学習の成果を確かめるモードで受検し級取得の結果を中学受験などで生かす。
  • 最重要!!自分の発音が好きになる。英語でコミュニケーションする自分に変身できるようになる。

大まかなことから具体的なことまで混じっていますね。Do’sリストなのでご容赦ください。

日本語ネイティブが、英語をモノににして使える道具にするために獲得したい能力とは何でしょう?それは、英語が英語のままでわかり、考え、自在に発信できる能力です。このいわゆる「英語脳」のベースが作れるような正攻法で学習をスタートして一定の力が貯まると、プログレス21やニュートレジャーのような、単語熟語や英文の量が多く文法も充実展開されるテキストの内容をスムーズに消化吸収できるようになっていきます。また音をともなって語彙や文法をとりこむ正しい学び方をすると、語彙や文法の知識が血肉化されて本物の記憶になります。学習内容の難易度や中高一貫校での授業ペースの加速度が増しても、効率よく英語力を伸ばしていけます。基礎を築き上げるには時間が必要ですが、小学校中学年からスタートし中学進学までに貯めを作れると理想的です。

避けたい10のこと

  • 英語の専門性のない先生から指導を受ける。
  • 読み書き偏重の指導を受ける。
  • 逆に読み書きと縁のない指導を何年も受ける。
  • 英検級取得のための突貫工事のような講座を受ける。
  • よく使う会話フレーズのカタログ的なテキストしか使っていない。(文法学習は中学以降に位置付けている小学校検定教科書を含む)
  • スペリングと音の関係もわからないまま何となく英語風の発音ができて満足している。
  • 癖の強い英語を話す外国人の英語をお手本にする。(国際色豊かな英語を知るのはもっともっと先がよい)
  • 先生や生徒のカタカナ英語がまかり通る英語授業になじんでしまう。
  • 思い切って声を出して練習できない場所や空間で英語を話す。(小声で英語を話せるようになるのは、もっと先のことです)
  • 自分の英語発音がどんなものか知らない。録音するなどしてじっくり聞いてみたことがない。

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